2007年3月6日火曜日

【輝く風】カメラを通して海を視る II



沖の波が幾重にも重なりながらこちらに近づいてくる。

その中でひと際目立つハンサムな波を見つけ、
その穂先にフォーカスを合わせながら、そいつが最高に昂る一瞬を
切り取るために、息を止め、瞬きを止めて、ひたすら待つ。

ボクの指が確実に反応し、
その素晴らしいパフォーマンスの瞬間を
確実に捕らえる事ができた時、フッと息を抜きカメラを降ろす。

連写はしない。
連写だとコマ間の0.2秒の隙間からその大切な唯一の瞬間を
逃がしてしまいそうな気がする。
テクニックとか知識なんかいらないと思う。
自然と向き合い、魂が奥底から揺さぶられるような刹那を過ごす事ができれば、
必ずいい写真が撮れると信じているから。

気がつくとアッという間に3時間が過ぎていて、
妻も息子も車の中で待ちくたびれて、
お腹をすかして眠ってしまっていたり・・・
・・・ゴメン。(この項終わり)

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