2007年3月20日火曜日

【輝く風】地球の美しさに絶句 I

OAHU島の東側は、海抜600〜800メートルのコオラウ山脈と平行して
約50kmほど海岸線が続く北東斜面の一帯で、
東からの貿易風が山脈に吹き付けて雨が多く降る
"Wind ward"と呼ばれる地域である。
僕がこの辺りに魅かれるのは、そのしっとりした空気感と
Kane'ohe Bayの凪いだ海からの日の出が、
どんな相乗効果として写真に現われるか・・・
という単純に写真家としての興味があるからだ。


ある朝、暗いうちに目が覚めて、
東側に海を望むリビングからラナイへ出てみた。
ひんやりと湿った空気が素肌に心地良い。
この家の庭は、なんと巾30メートル長さ100メートル程もある。
なだらかに傾斜した庭の先にはまだ暗い海面が続き、
水平線上にはあの有名なチャイナマンズハットが黒々と聳えていた。
上空はまだ暗く、水平線の輪郭に近いところだけがうっすらと明けはじめていた。
僕はカメラバッグと三脚を担ぎ、あたふたとビーサンを履き、
ラナイの階段から庭に降り、海に向かって歩き出した。( II に続く