2008年2月24日日曜日

【輝かない島】Mokoli'i Isle.



Kane'ohe Bay の北の外れにある、
通称"Chinaman's Hat"という名前の小さな島。
ハワイ語では"Mokoli'i"と言う。

この島、なんとなく
湘南・茅ヶ崎沖の通称烏帽子岩(えぼし)
ぶざまに太って大きくなったような格好をしている。

それはそうと、
オアフ島・ウィンドワードのこの辺りは、
貿易風がコオラウ山脈に遮られ、雲を作るので、
夜から朝にかけては乾季でもシトシトと雨が降っている事が多い。

上の写真は、ある夏の日の早朝、Waikaneから見た島の光景だが、
太陽が右前方から昇るので、たとえ晴れていても
島はシルエットになり、いつもなんだか寂しげだ。
でも、雲間の青空が、「今日も晴れるよ」と教えてくれている。

同じ日の夕方、再び戻ってきて、島の辺りを見ると、
遠くの積乱雲が赤く染まっていた。
今度は正面から当たるはずの陽射しが、
コオラウの山々のさらに向こう側に太陽がいるため、
背が低いこの島は山の陰になってしまって、
黒々とした塊と化し、妙に小さくイジケているように見えた。


毎日、早朝と夕方には黒い輪郭だけになってしまうこの島。
僕の勝手な推測だが、ハワイではもともと「Moku'o Li'i」と呼ばれていたのではないか・・・
とすると、「Moku」は島や場所の意味で、どんな大きな島でも「Moku」。
ちなみに船も「Moku」・・・ということは、海に浮かぶものや場所は全て「Moku」という事になる。

そして、「Li'i」は「ちっぽけな」という意味なので、

この島はなんと『どぅってことないちっこい島』と呼ばれていた事になる。

道理でいつも寂しげなわけだゎナ。
なんだか可哀想なこの島、これからはイジケ島と呼んでやろうか。
ってウソだよウソ!
今度は絶対に、てっぺんに陽が差して輝いている、
スッゲーカッコイイ写真を撮ってあげるよ!

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2008年2月19日火曜日

【輝く風】Shining Horizon



ふと、1970年のミュージカル映画

「晴れた日には永遠が見える」で

バーブラ・ストライサンドが歌っていた

"ON A CLEAR DAY YOU CAN SEE FOREVER"

を思い出した。

On a clear day
Rise and look around you
And you'll see who you are

On a clear day
How it will astound you
That the glow of your being
Outshines every star

You'll feel part of every mountain, sea and shore
You can hear
From far and near
A word you've never, never heard before...

And on a clear day...On a clear day...
You can see forever...
And ever...
And ever...
And ever more...

「よく晴れた日には
立ってまわりを見まわすといいわ
すると自分が誰なのかよく見えてくる

よく晴れた日には
自分がどんな星よりも輝いていることを知って
本当にびっくりさせられるの

山や海や砂浜の一部になったような気持ちになれば
あちらこちらからまだ聴いたことのない
言葉がきこえてくるのよ

よく晴れた日には・・・

よく晴れた日には・・・

永遠が見えるのよ・・・」


明るく輝く水平線を見ていると、

本当にその向こうまで行ってみたいと思うよね。

そこには「永遠に続く明るい未来」が待っているかも知れないから。

だからみんな! 勇気を持って歩いて行こうよ。

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2008年2月12日火曜日

【Hawaiian Plants】Flower of Agave

以前、紹介した事がある「AGAVE」
日本名を竜舌蘭と言い、100年に一度花を咲かせ、
その後、株ごと枯れて一生を終えると言われている。

オアフの西のはずれ、カエナの海岸では、トゲのある巨大な葉を広げ、その中心から5〜6メートルも上にまっすぐ延びた茎の先に、線香花火を上下逆にしたようなカタチで花を咲かせている野生の品種を見かける事がある。(モーハ壁紙参照)
あれもけっこうグロテスクだったりするが、この写真の品種は、比較的小ぶりなツルっとした葉が美しく、日本でも高価な観葉植物として人気がある。

葉っぱだけのAGAVEは、本当に美しくて絵になるが、以前ハワイ島のヒロで初めて花が咲いているのを見て、ガッカリしたことがあった。
2メートルほどの茎に小さな白い花が、下から咲きはじめ、上に向かって咲いて行くのだが、咲き終わった花は下から茶色く枯れて散らずに残るため、
なんだか汚く見えるのだ。
あの時は、「どんな花が咲くのかな?」と期待していただけに、
「実際はこんなだったのか、見なければ良かったヨ」と思ってしまった。

ところが、今回見たAGAVEは違った。
なんと、咲き始めたばかりのとても美しい子だった。



なので、このブログでもお見せしたくなってしまった訳だ。

2枚目の写真は、その花芽の先端部分。
下から徐々に花開き、ここまで咲ききって、その生涯を閉じるのだ。

100年に一度というのは大袈裟らしく、
実際には10年〜20年で一度だけ花を咲かせ、
その後、大往生するということなのだが、
その前に自分の子株をもうけ、しっかり子孫を残すというから偉い。

・・・今日はなんだか植物図鑑的な内容になってしまった。

でも、この子を見つけた時は本当に嬉しかったんだから!!

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2008年2月7日木曜日

【Old Hawaii】That's it !!

今回は、いつもコメントを下さる、
Saraさんや、Emmyさんに感謝の気持ちを込めて、
スペシャル企画!
3カット一挙公開!・・・大袈裟やね。
つーことで、
このメインの写真が、1年半前の早朝のアングル違いのカット。
何故か個展でも未発表のものだが、
小屋の壁に朝日が差して、
これから始まる1日を元気に過ごせそうな・・・。
「希望の朝」みたいな・・・・ベタベタやな〜。


そして、下の2つの写真は、同じ場所の海へ抜ける小道。

まずは同じ時、8月の明け方。

最後の写真は約1年半後の夕暮れ。




こうして比べてみると、
同じ1日の朝と夕方のように見えてしまうことが不思議だ。

前回の写真では、確かに左下の灌木は成長していた。
ところがこの2点は、時の隔たりをほとんど感じない。

たった1年半の時間差だから当たり前な事だとも思うけど・・・。
そして、ここがハワイだからか。

いやいや、こんな事を分析したかった訳ではない。

朝も夕もこんなに美しい場所が、もしも、ある日突然取り壊されて、
味気のないものに建替えられてしまったら・・・
それはとても悲しい事だと思う、という
そんな気持ちをこの写真によって伝えたかっただけなのだが。

・・・くどかった?

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2008年2月1日金曜日

【Old Hawaii】An Old Shack


去年の5月にアップした写真は、
実際には2006年・夏の早朝に撮影したもので、
今日お見せするのは、あれから1年半ほど経った2007年・冬の、
全く同じ場所のサンセット。

どうしてもこの場所で夕方の写真を撮りたくて、
カパルアの西の外れ、ナピリから車を飛ばして
どうにかギリギリ間に合った。

左脇に生えている植物(ナウパカだと思う)が、
1年半の間にかなり成長しているのが面白い。

マウイ島キヘイのビーチには、
今でも木造のライフガード小屋が幾つか残っている。
マウイに限らず、他のどこのビーチでも
こんなに古くて味がある小屋は、僕は見たことがない。

よく目にする、鉄と樹脂で出来ている小屋よりも
ずーっと温かみがあって大好きだ。

さて、僕のカレンダーをご愛用されている方のために、
2月のコメントの和訳文を下に載せておきます。

Plumeria quickly wither, as if knowing its own transitory briefness in life.
Carrying with it, a noble beauty -- a tinge of sorrow that moves people.


己の命の儚さを知るかの如く、
一瞬で燃え尽きようとするプルメリア。

悲哀漂うその健気な美しさ故、
人の心を揺さぶるのだろう。

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