2010年3月31日水曜日

LINO MAKANI in the darkness

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

僕はいつも

キラキラと輝くハワイを追いかけ、

自分が感動した瞬間をカメラに収めてきた。

そこにはほとんどの場合、とても鮮やかな「色」があった。

海の色、空の色、花や葉の色、山の色・・・。

ハワイでは、強烈な陽射しと湿度の低いクリアな空気によって

目に入るものの「色」がくっきりと浮き立つ。

そこに爽やかな風が吹けば、

それこそ LINO MAKANI を感じることができる。

・・・それは確かにそうなのだが、

LINO MAKANI って、

そんなに単純な事ではないのだと思ったりもする。



上の写真は、ワイマナロの上空にどんよりと雲がかかり、

雲間から一条の光芒が山に射し込んでいるところ。

辺りは暗く翳り、ダークなトーンで寂しくさえ感じる景色なのだが、

なんとなく「希望」や「勇気」を与えてくれるような

深い LINO MAKANI を感じ取れはしないだろうか。

また、下の写真はノースのエフカイビーチで撮ったもの。



自分がいる浜辺から波が立っているあたりまでは

雲の影になっていてダークで荒々しい光景なのに、

暫く我慢すれば、沖を照らしているキラキラが

こちらに向かって来てくれる予感と言うか、

「明日への希望」が見えはしないか。

・・・・明るくカラフルな写真も勿論いいが、

カラーなのに「色」の無い、沈んだトーンの写真にも

ハワイの凄さや奥行きが感じられる気がして、

そんなタイミングを意識して探すようにもなった。

・・・今日はなんだか、自画自賛な話題になってしまって

えろースンマヘン!!

2010年3月24日水曜日

Maui Sunset

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

僕は今まで、なにかにつけて

ハワイの「早朝」の素晴らしさを書いてきた。

一日が始まる瞬間の素晴らしい光景・・・・

勇気や希望を与えてくれる朝日の輝き。

・・・・いいなあ・・・・。

でも今日は、それとは違った魅力にあふれる

「サンセット」の話。

実はこっちの方が撮影回数としては少ないのだが・・・。

写真に撮ってしまうと、本人以外には区別がつかなくなってしまうし、

日の出の映像を逆回しすれば「日の入り」には見えるけれど、

日没には、日の出とは明らかに違う「なにか」が潜んでいる。



それは何なのだろうか・・・。

風、潮、音・・・

いや、そうではないと思う。

特に、太陽が沈んでから、

宵闇の帳が降りきってしまうまでのトワイライトタイム。



空が茜色に染まり、

雲たちは、見た事も無いほどの無数の色に輝き、

砂の上を引いて行く汐の表面にも映り込みを見せる。

徐々に暗くなってゆく時の静寂は、

怪しく、そしてなまめかしい妖気を

微かに含んでいる気がしてならない。

世明けの爽やかな空気との違いは

恐らくその「漂う妖気」を感じるところなのだろう。



今日の日没の写真は、

マウイ島キヘイで見たもの。

1枚目は、マアレアの山肌にある風力発電の塔。

日没前、雲が猛スピードで流れ、塔が突然輝きを放つ光景。

2、3枚目は同じ日の同じ場所から見た日没後の空と海。

どう? なんとなく妖気が漂っているような気がするかな?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さてさて、本日発売のハワイスタイル-21ですが、
今回は、特集「最強ハワイの楽しみ方」と題し、
ハワイ通の23人がお勧めする4泊6日オアフ島の旅。

僕は、トップバッターで巻頭8ページ分を担当。
「人生で最高の絶景に出会いたいあなたへ」というタイトルで
絶景オアフを撮りつくすプランを掲載しています。
僕のページはどちらかというと、作品紹介のような編集内容ですが、
他の執筆陣が凄い豪華な顔ぶれでびっくり!
俳優の坂口憲二氏、料理家のケンタロウ氏、写真家の高砂淳二氏、
文筆家の近藤純夫氏、キャシー中島さんや、香坂みゆきさん、
そして山下マヌー氏、更には友人の稲本健一氏、本田直之氏も登場します。
みなさん、それぞれにとても面白いプランを発表。
内容の濃い一冊に仕上がっていて、読むだけでもチョー楽しめますよ。



これ、マジに最強の「ハワイ4泊6日プラン集」って感じで、
おすすめできます。

「ポチッ」・・・イイネェ。

2010年3月16日火曜日

雲さんの向こう側のニクい奴

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

雲さんは凄いお方だと、以前ここで書いたけれど、

その向こう側で強烈に輝き続けておられるお天道様は

本当にニクい奴だと思う次第なのである。

地球上のどこでも彼の存在は絶対的なものだが、

特にハワイでは、彼がいない日は寂しくて仕方がない。



ドッカーンと晴れ渡った日の海や森や山は

当然のごとく超ステキなのだが、

空に雲さんがフワフワとお出ましになり、

折角のお天道様の光を遮ったりされると、

も〜僕はワクワクしてしまって

お二人のコラボレート・パフォーマンスから

目が離せなくなってしまうのである。



もしかしたら、お二人は仲が良いわけではなく、

雲さんはただお天道様に嫌がらせを

したいだけなのかも知れないが、

強烈に自己主張したがる雲さんを

遥か宇宙の彼方から静かに見守りながら

くっくっくっと苦笑いしているのかも知れないと

思ったりする。



だから、時々、

「おい、邪魔だ! 早くどけよ!」と言わんばかりに、

雲さんの端っこの薄い所を

思いっきり眩しい光線で燃やしてどけようとする。

その瞬間の雲さんは

「うわぁー、アッチッチー!」とその場を退散して、

お天道様の光線を通すしかないワケだ。

・・・っていう勝手な妄想はめっちゃ楽しいな。

・・・いやいや、ゴメン。ワハハのハー。

さて、新宿小田急本館の写真展は、

本日が最終日につき、

これから撤収作業を兼ねて、

そちらへと向かわなければなりませぬ!

では、さらばっ!

んんん?・・・「ポチッ」・・・何の音??

2010年3月8日月曜日

夜は必ず明ける

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

先が見えない暗い夜。

この暗闇はいつまで、

そしてどこまで続くのだろう。

しかし、今、暗く寂しい夜がどんなに長く感じられたとしても、

夜明けは必ず訪れる。

だから、暗いうちに起き出して、

日の出を望むベンチ目指して歩いて行こう。



やがて東の空が白み始め、辺りの闇が失せた時。

正面からまっすぐ昇る朝日に出会えるだろう。

その光明は、忘れかけていた「夢」や「希望」

そして「勇気」を濃縮果汁のように含んだ

滋養満載のエッセンスなんだという事に気づくはず。



暫しベンチに腰掛けて、

お天道様のパワーを体一杯に吸収してごらん。

きっと次に来る暗い夜など

ちっとも怖くなくなって、

しっかり乗り切る力が身に付いている筈だからサ。

「誰も一人ポッチなんかじゃないヨ!」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

本日、川崎BEでの写真展は終了します。

ご来店くださったあなた、ありがとうございました。

新宿の小田急2F、サンドリーズ・アレーでの

"MOTOMU TAKAYAMA ART COLECTION" は、引き続き、

3月16日まで大好評開催中です。

こちらにも、どうぞいらしてください。

NEW ITEM も色々ありますよ!

2010年3月3日水曜日

輝く波涛

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

オアフ島、

サンセットビーチの「早朝」の波を撮りたいと思った。

ここの海岸の午後から日没にかけては

もう何度も撮っているので、

その美しさは充分に分かっている。

しかし、朝が始まる時間には

陽が昇る東側を山に塞がれているので、

朝のうちは、ビーチは翳っていて

ただ寂しい景色なのか、それとも

何か凄い事が起きたりするのか、

そこを実際に確かめたかった。



やっぱり、思った通り海岸線はうす暗く、

上空を流れる雲だけが明るく眩しかった。

でも、なんとなく、

海に向かって斜めに突き出して立っている

ローカルなら誰でも知っているヤシの木の根元に座って、

暫くの間ボーっとしていたいな〜って思った。

背後の山の上には雨雲が停滞していて

一向に陽光は射してこないので、

「やっぱりダメかな〜・・・」と

半ば諦めかけている時だった、

突然山の上の雲が割れ、

波打つ海上の、ほんの一部分だけに陽が射した。



今まで暗く寂しかった海の表情が

一瞬の輝きを得て、さも誇らしげに

「これでどうだ!驚いたか!」と怒号を張り上げ、

ちょっと気分が落ち込みかけていた俺に

腹を立てているようだった。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、今日から新宿の小田急百貨店本館2階の

サンドリーズ・アレーというおしゃれなエリア内の

スイングスペースと言う場所で

「MOTOMU TAKAYAMA ART COLECTION」という名の

ギャラリー&ニューなオリジナルグッズのコーナーがスタートしました。

新宿駅の南口から西口にショートカットできる

モザイク通りの中程に入り口があります。

3月16日までの2週間、

YukoTeeはほぼ毎日、僕も週末などは会場に居ります。

お近くの方、ぜひお立ち寄りくださいね。