2015年7月6日月曜日

風が止む時に・・・

ふと、

風が止む 時がある。

目の前の景色が、

一瞬動きを止めて

自分も写真の中に居る様な

気分になり

妙に居心地が悪く、
落ち着かない。

そんな時は、

無意識に

何か動いているものを

眼で探してしまう。

そして無理矢理

シャッターを切ってみる。
当然、目の前の現実以上に

完全に止まった景色が

そこには 写し出されるが、

何かがどこかで動いていた

気配がしっかりと

記録されたときに

「絵」として完結する。
自分の周りには

風が無くても、

遠くの椰子の葉が

揺れていたり、

波だけが打ち寄せていて

それがなんだか不思議に静謐な

「絵」を作りだしていて、
そこにはヒトの息づかい、

息吹きのようなものも

仄かに感じられるからなのか

なんとなくホッとする。

でも、これは僕のテーマ

「LINO MAKANI - 輝く風」

からは少し外れた趣きが

ある。